1913年、ベル・エポック時代の沸き立つパリで、ゲランはシャンゼリゼ大通りにブティックを構えました。ジャック・ゲランは開店を祝い、パリジェンヌのために「パルファン デ シャンゼリゼ」というフレグランスを創作しました。バカラクリスタル製の美しいボトルは、ブティックのお披露目が長引く工事で何度も延期されたことから、遊び心ある亀のモチーフにかたどられていました。ホテル・リッツの建築家でもあったシャルル・メヴェの才能が余すところなく発揮され、当時の新聞から「新しい美の殿堂」と称されました。
シャンゼリゼ大通り68番地にある歴史的なブティックのリニューアルにあたって、ゲランはこのブティックの歴史に敬意を払い、亀の形をした1913年の伝説のボトルを、バカラ製のブラッククリスタルを用いて再解釈し、1リットルのモニュメントサイズで再現しました。
ゲランとバカラはこのユニークなボトルを、大胆なブラッククリスタルでみごとに再解釈しました。100年前の古い型を修復したことで実現が可能になった、技術的な快挙です。ゲランの遺産となったこの至宝は、ゲランが誇る伝統的なノウハウと、バカラの優れた専門技術とを証明しています。
1リットルサイズの存在感のあるボトルは、純金で作られたパリの象徴的なモニュメントに囲まれるように配置され、その幻想的な装飾の中心で輝いています。この緻密な装飾はアトリエ・ゴアールの「メートル・ダール」と呼ばれる最高峰の職人によって施されました。
ボトルの大きさ (縦 × 横) :
25 x 15 cm
この眩いほどの豪華なボトルにふさわしい香水を、ティエリー・ワッサーが特別に調香し〈ル スワソントユィット パルファン〉が生れました。クール系とウォーム系のスパイスの香りの間で、ウッディノートがコントラストを奏でます。フローラルなミドルノートにイモーテルが華やかに香り立ち、レザーがかった香りのトンカビーンとベンゾイン、インセンスが包み込む、この上なくゲランらしい香りに仕上がっています。