ノウハウの永続性

素晴らしさの継承

180年以上前からゲランは、デザイナーや芸術家たちの探究心や個性、挑戦、そしてクリエイションを愛してきました。また彼らに敬意を示し、創作活動をサポートしてきました。それは、ゲランは常に独自のノウハウを次世代に継承することに誇りを持っているからです。ゲランがゲランであり続けるために。また、これらの素晴らしいアーティストや職人の専門技術を守るために。ゲランの姿勢は、いつの時代も変わることがありません。


ゲランのノウハウとは


ゲランのフレグランスは、ごく些細な部分にまで、綿密な作業が必要とされます。

調香はもちろんティエリー・ワッサー。彼は、ジュースの自社製造からボトル詰め、仕上げに至るまでの作業全般も管理しています。

仕上げの作業とは、“ダム・ドゥ・ターブル”と呼ばれる作業台の女性たちによって、代々受け継がれてきたボトルの装飾技術。バルビシャージュ(細い紐をボトルに飾る)、ボードリュシャージュ(機密性を保つために薄いフィルムでボトルをコーティング)、封蝋(シールワックス)、そしてゲランの刻印を施すことなど、その作業は多岐におよびます。


卓越した職人たち


この上ない感動を提供するために。ゲランは創業時より、独自のノウハウを持つ専門家を起用してきました。ガラス工芸家、彫刻家、彩色家、純金箔師、宝飾品細工師、宝石細工師、刺繍職人、蝋職人、陶芸家、紙彫刻家・・・・・これらの素晴らしい名工には、ゲランの歴史に名を残す有名なメゾンが数多く含まれます。バカラ、ポシェ、そして今日のグリポワやルサージュなどのメゾンです。


フランスの文化と芸術を次世代へ


ジャック・ゲランは、当時すでにコミテ・コルベール(フランスの高級ブランド協会)を創設しています。最高の高級メゾンが名を連ねるこの協会は、国内における一級品やその技術の保存をおこなうことが目的でした。そして今日、フランス産業省は、ゲランを「無形文化財企業」に認定し、フランス文化の存続と発展に対する貢献を称えています。


ノウハウの永続性

ガラスボトルの芸術性

ゲランには、“ダム・ドゥ・ターブル”と呼ばれる妖精たちがいます。数世代も前からガラスボトルの装飾に携わるこの妖精たちは、フレグランスを芸術品として仕上げるために、細心の注意を払って、巧みに絹糸を結び、櫛でかたちを整えます。このフレグランスを手にする女性たちが、美しく幸せでありますように―――そんな思いをこめて、ボトルに個性と豪華さを添え、心に残る趣きを与えるのです。この精神こそがゲランなのです。

手作業でのボトル詰め、純金箔張り、ボードリュシャージュ(機密性のために薄いフィルムでボトルをコーティング)、バルビシャージュ(細い紐をボトルに飾る)、封蝋(シールワックス)、そしてゲランの刻印を施すこと。“ダム・ドゥ・ターブル”に代わる機械は、ひとつとしてないのです。


品質を支えるための緻密な作業


ボトルの装飾における技術には、“ダム・ドゥ・ターブル”が、時代とともに受け継いできた、緻密で独自の技法が数多くあります。たとえば、ゲランにとって大切なボードリュシャージュ。それは、フレグランスのボトルネックを、ボードリュシュと呼ばれる薄膜で密封し、その周りを金糸で巻き、強く絞めつけるというもの。その後、防水処理を施し、お客様が手にするまで、不正に開封されることから守ります。この作業は、急ぐことはできません。常に完璧さが求められているからです。


他に類をみないゲランのクリエイティビティ


ゲランは、フレグランスのラベルに至るまで、すべて独自で製造する唯一のメゾンです。この精密な作業は、6人のスタッフの不断の注意力を必要とします。


ノウハウの永続性

万全な管理体制

創立当時の理念を尊重し、ゲランは180年以上にわたり、メゾン内部でフレグランスのすべてを創り続けています。ゲランの品質を支えているのは、独自のノウハウを継承してきたプロフェッショナルばかり。ゲランのフレグランスは完璧な「自社製造」なのです。


長い工程


1つのフレグランスを創り出すには、最低でも20ヶ月必要です。

調香は、調香師が思い描くストーリーに由来します。それは感情や旅、音楽、愛の物語から生まれます。これらを香りで厳密に再現することが、調香師の醍醐味でもあるのです。

次にメゾンは、世界中からフレグランスの製造に必要な原料を買い付けます。製品の品質を検証するそれぞれの加工段階では、嗅覚上の分析に基づき、毒性の有無などの厳格な検査もおこなわれます。

次はマセラシオン(温浸)の段階です。ゲランの倉庫には、250種の香りが合わせて30万リットルものフレグランスとして眠っています。他ならぬこの場所で、フレグランスは時間をかけ、より奥深い官能の香りへと熟成されるのです。その後、ボトル詰めへと送られ、世界中に出荷されることになります。

ゲランでは、毎年100万リットル-ボトルにしておよそ1400万本のフレグランスが創られています。


比類なきパフューマー


ゲランは、メゾン内に「ネ」の称号を持ち、かつ「自社製造」の設備をそなえた、希少なパフューマリーのひとつとして数えられています。また、フレグランスを製品の中心として考えているのは、唯一ゲランだけなのです。これらすべての点において、一部の人々は、ゲランこそ世界で唯一の、真のパフューマーと考えています。


ノウハウの永続性

類まれなメゾン

多くの傑出した作品が、メゾン ゲランの歴史を輝かせてきました。今日でもなお、ゲランは大胆なプロジェクトに果敢に挑戦しています。ゲランのフレグランスという貴重なオブジェは、芸術的で偉大な職人たちによって、代々受け継がれてきたノウハウなしに、生まれることはなかったでしょう。

「ラベイユ オ ゼール アルジャン」の銀色の羽をした蜂を象ったボトルは、ユージェニー皇后に献上した「オーデコロン イムペリアル」誕生160周年の際にデザインされ、世界で50個が限定発売されました。ゲランとバカラの情熱が生んだ共同作品です。両メゾンは、1889年以来、共に仕事をおこなっています。バカラは、ゲランの象徴である蜂を、豪華でこの上なく洗練されたクリスタルのオブジェへと昇華させました。まさに、職人の神髄が発揮された瞬間と言えるでしょう。

100年以上前に「ルール ブルー」のクローバー型ボトルを制作したバカラは、「ルール ブルー」の誕生100周年を祝して、魅惑的なディープブルーカラーのボトルをデザインしました。パリのモード界で有名な宝石デザイナーのメゾン グリポワが、まるで夕暮れに輝き始めたばかりの星のように、純金で縁どられた24カラットのスミレのブーケでボトルを飾りました。そしてメゾン ルサージュによる、豪華な宝石箱に「ルール ブルー」がうやうやしく収められました。ルサージュ秘伝の、オートクチュールの刺繍が施されたとき、青いベルベットが光り輝きました。シルバーのファセットビーズと、極細チェーンによる刺繍が、類まれな作品をいっそう美しく引き立てました。

壮大なボトルは、目もくらむような宝石にも値します。1.5リットルの「シャリマー」は、メゾン グリポワによって、ビザンチンのお守りで飾られました。パート・ド・ヴェール(練ガラス)のディープブルー、パールビーズ、24カラットのゴールドでデザインされています。この作品は、オリエンタルな香りとともに、ビザンチンの豪華な装飾品を彷彿させます。

 2リットルの「シャリマー パルファン イニシャル ア フルール ドゥ ポー」は、ボトルネックに宝石が施され、見事な美しさを放っています。官能的な香りにインスパイアされ、メゾン グリポワは肌色のパート・ド・ヴェールの宝石を考案しました。24カラットのゴールドで光り輝く繊細な衣裳をまとっています。

メゾンの遺産として大切に保存されている、バカラの37本のビンテージボトルは、「ラ プティット ローブ ノワール」の限定バージョンとして登場しました。アーティストデュオ、クンゼル+デガは、繊細なシルエットで逆さハートのキャップをまとったボトルの3面を新たにクリエイトしました。クリスタルの上に黒のエナメルを施したのは、まさしくバカラのノウハウです。すべてが手作業で制作され、艶と輝きが見事に表現されたこの作品は、希少なコレクターズアイテムになっています。


ティエリー・ワッサー 調香師
“調香師はお気に入りの原料と親密で情熱的な関係である“
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